講義中の研修講師

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研修の成果を定着させる方法

「せっかくの研修が現場に行かされていないのでは?」 そんな問題意識に応えます!
 

研修をやりっぱなしにしないために

研修は定着しなければ有害である

研修には費用も時間もかかります。定着しない研修は、その分だけ損失を生みだすとこになるのです。研修の目的は現場が変わること。ですが、研修後すぐは参加者の変化が見られても、現場に戻って本人も後戻りというケースが、あちこちに見られます。人事担当者も、もどかしく思っていることでしょう。
 

研修に定着のための介入や補助が必要な理由

良い研修は多くありますが、その研修が生きるか無駄になるかは、研修後の定着率によります。そして定着のための活動は、現場に任されています。もしその研修を受けた人が現場でただ一人であるなら、その人が一人で現場を変える役割を全て担うことになるのですが、研修を受けていない他のメンバーたちにはその人が何をどうしたいのかわかりません。その結果、現場を変えようとする受講者は、理解も支持もされず、孤立化する結果となります。それではやがて学びを生かして現場を変えようという意欲もしぼんでしまうでしょう。
だから研修には、その後の介入や補助が必要なのです。受講生を一人にさせず、バックアップを続けてこそ、研修は実効性の高いものとなります。
 

なぜ研修後の介入は行われなかったのか

研修会社は研修の実施を収入源としているので、実施することに主眼を置きがちです。その後の介入や補助には取り組まないことが多いのが実情です。ですが研修会社も、研修後の継続的支援を嫌がっているわけではありません。本当は研修後の介助にも参加したいのです。しかし、それがなかなかできません。
なぜなら研修会社にとって、現場の変革は専門外だからです。人事や部門の長が問題意識を持ち、「このように現場を変えたい。人の意識や行動を変えたい」と企画し、その実施部分を請け負うのが研修会社なのです。事前の問題発見も、事後の定着も、組織内で行われるという前提が、今までの人事担当者にも研修会社にも、共有されおり、研修会社の守備範囲は研修の実施部分だけ、とされていたのです。
 

研修定着を実現するには誰が何をしたら良いのか

その点、コンサルティング会社は、問題発見から関わり、研修後の現場の変革にも責任を持つことができます。一方で、コンサルタントは研修の専門家ではないため、研修コンテンツの持ちネタに幅がないのが普通です。コンサルティング会社と研修会社がゆるくつながりながら協働するのが、最も良い形です。
この場合、コンサルティング会社が研修内容についてよく知って、クライアント企業に最適な研修を選ぶことが、欠かせない条件となります。コンサルタントが研修内容に体験的な理解を持った上で研修後の介入をする。または研修講師がコンサルタントの支援のもとに定期的に介助に入る、などの形が考えられます。
  

研修定着に用いられる手法

研修後は定期的にチェックを行うと、定着度を高めることができます。学びを現場に生かしているか、自らを振り返り、次にどうするかを考え、「やります」と公表する機会を、定期的に持つことです。
1対1の対話で行う場合もあれば、グループでミーティングを行う場合もあります。短い研修を定期的に挟んでいうようなケースもあります。学ぶ内容や現場の状況によって、進め方には様々な形がありますが、参考までにいくつか例を挙げてみましょう。
 

コーチング及びその応用

・1対1の対話。
外部からの介入の場合は、最もポピュラーな方法がコーチングです。これを内製化したものが、yahoo!で取り入れた「One on One」です。従業員インタビューや定期面談といった形で行われるとこもあります。何れにしても、外部から与えられた課題をどこまでやったのかと詰め寄られる面談ではなく、本人が自分の課題として取り組んだことを振り返り、対面者が傾聴と質問で支援するのが特徴です。
目標管理をITシステムで実行している企業であれば、そのシステムへの書き込みで振り返りを実施することもできます。この場合は書かれたコメントに対する支援者(通常は上司)からのフィードバックが極めて重要になります。
 

決め手は介入補助者の関わり方

口頭の場合でも、書き込みの場合でも、介入補助者の関わり方が、研修の学びを継続して現場に活用する意欲を支えることになります。その意味で、介助者は誰にでもできるわけではなく、コーチングやファシリテーションの力のある人材に担当してもらうことが必要です。上司にその力があれば最も望ましいです。しかし現実には、トレーニングを受けたことがない上司には難しい技でしょう。
 

上司が介助者になるのが難しい理由

上司は目先の成果にプレッシャーを感じているものです。そのため、つい本人の意志よりも成果を求めがちです。振り返りを支える中立性を保つのが最も難しい立場なのです。良き介助者になりたいと思っていても、部下の変化を待ちきれず、思わず上から物を言ってしまい、これで良かったのかと悩んでしまう方も多くいらっしゃいます。誠実に部下に関わろうとし、成果にもコミットしている真面目な上司ほど、悩んでしまうものです。上司による中立的な振り返りは、なかなか難しいのです。成果を要求する人と、振り返りのための話し相手は、異なる人に担当してもらうのが、一つの解決方法でしょう。ネイチャーワークスの介入補助は、そのために用意しました。
 

研修を定着させるために実行すべきこと

下記の事柄が実行されているか、チェックしてみてください。
<研修前の準備>

  1. 項目1
    研修前に「望ましい状態=現場がどのような状態になるのか」が明確化されているか
  2. 項目2
    現場の声を研修に反映されるプロセスを経たか(参加者が自分ごとだと思えているか)
      自己変革が必要だと気づかせることを目的として研修をするのか、それともその気づきを事前に与えた上で問題解決のため学習や成長のために研修をするのか。

<研修後>

  1. 項目1
    効果測定はなされたか。
      その効果測定の測定基準は現場の要望に即して考案されたか。
  2. 項目2
    学びを現場に活かすために、どのような取り組みをするか、言語化されたか。
  3. 項目3
    その取り組みは、実行程度が測定可能なKPIに落とし込まれているか。
      例えば「心がける」となっていたら、実際に取り組まれたことをどのように検証するのか。
  4. 項目4
    その取り組みを個人の目標管理制度に組み込んでいるか。

 

研修定着の導入にあたって

上記の「研修を定着させるためになすべきこと」を代行し、研修参加に介入・補助をしていくのが、ネイチャーワークスの研修定着介助サービスです。
介助というと高齢者のリハビリのような響きですが、それも意識してネーミングしています。学びをまだ自分のものとして実行できていない人のことを、私たちは「本来の力がまだ発揮できていない人=リハビリの必要な人」と捉えており、適宜支えて歩みを着実にしていく介助が必要だと考えています。
 

研修定着介助の進行過程 〜検討、発注、実施、検証〜

当社の研修とセットでお考えの場合と、他社の研修または内製化された研修について定着させたいとお考えの場合と、2つの場合がございます。
お問い合わせの際には、その点もお教えください。御社の状況に合わせたご提案をさせていただきます。 
 
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